3日に投票が行われた韓国大統領選挙で、最大野党「共に民主党」の前代表・李在明(イ・ジェミョン)氏が当選しました。今後の日韓関係の行方が注目されます。
■3年ぶりに政権交代が実現
野党の李在明候補と与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補による事実上の一騎打ちとなった韓国大統領選。最大野党「共に民主党」の李在明候補が当選し3年ぶりに政権交代が実現します。
李氏
「民主共和国、大韓民国の市民のみなさん、心から感謝申し上げます。あす、当選者と確定される瞬間から全力を尽くして、みなさんの苦しい生活を最大限早く、確実によくします」
深夜にもかかわらず、まるで音楽ライブのような熱気にあふれる会場。支援者らの歓声に李在明氏が応えます。
今回の大統領選は尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が罷免(ひめん)され、4月に失職したことで急きょ実施。「非常戒厳」により分断した社会の解消や停滞する経済への対策が争点となり、有権者の選択が注目されました。
投票は3日午後8時で締め切られ、投票率はおよそ80%と前回を上回り28年ぶりの高い水準に。開票まもなくして李在明氏の優勢が伝えられました。
出口調査の結果が発表され、「共に民主党」の関係者らが集まった部屋では大きな歓声が沸き起こっています。
■「全力尽くす」日韓関係は?
経済の立て直しが急務だと訴えた李在明氏。気になるのは、今後の日韓関係です。以前、会見ではこう述べていました。
「領土問題や過去の侵略問題に日本があいまいな態度をとっている状況で、韓米日軍事同盟は非常に危険かもしれません」(2021年)
対日強硬派として知られた李在明氏ですが、今回の選挙戦では、無党派層の取り込みのためか発言に変化がありました。
「私が日本に敵対的という先入観がある。私は日本と親しくしたい。助け合えて良いじゃないですか」(先月20日)
果たして、この言葉は大統領就任後も有効(友好)なのでしょうか。
(「グッド!モーニング」2025年6月4日放送分より)
[テレ朝news] news.tv-asahi.co.jp/
コメント